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【秋の庭メンテナンス】落葉樹の剪定時期と冬支度|11月にやるべき5つの作業

秋が訪れ、庭の木々が美しい紅葉を見せる季節も近づいています。11月は庭木管理において重要な節目の時期です。落葉樹が休眠期に入るこの時期こそ、適切なメンテナンス作業を行うことで、来年の美しい景観と健やかな成長を確保することができます。

 

こんにちは!有限会社フジタ技建です。岐阜県山県市を拠点に、岐阜市を中心とした県内各地で外構工事・エクステリア工事・お庭のリフォームを手がけております。長年の実績を通じて培った庭木管理のノウハウをもとに、11月に行うべき庭メンテナンス作業について、専門業者の視点から詳しく解説いたします。

 

11月の落葉樹剪定が最適な理由

休眠期の特徴と剪定メリット

11月は落葉樹が休眠期に入る重要な時期です。国土交通省の公園緑地工事共通仕様書によると、落葉樹の基本剪定は12月から2月の休眠期に実施することが推奨されており、11月はその準備期間として最適な時期となります。

休眠期の剪定には以下のようなメリットがあります。葉が落ちることで枝の構造が見やすくなり、不要な枝や病気にかかった枝を的確に判断できます。また、樹木が栄養を蓄えているため、太い枝を切っても負担が少なく、回復も早くなります。

専門業者の視点から見ると、この時期の剪定は樹液の流出が最小限に抑えられ、切り口からの感染リスクも大幅に軽減されます。特に岐阜県のような内陸性気候では、冬季の乾燥により切り口の治癒が促進される効果も期待できます。

 

岐阜県の気候に適した剪定時期

岐阜県では11月の平均気温が14.3℃程度となり、落葉樹の完全な休眠期に向かう過渡期となります。山県市周辺では、朝晩の冷え込みが強くなり、多くの落葉樹が葉を落とし始める時期です。

岐阜市から山県市にかけての地域特性として、盆地特有の寒暖差が大きいことが挙げられます。この気候条件を活かし、日中の温暖な時間帯に剪定作業を行うことで、作業効率と樹木への負担軽減を両立できます。

重要ポイント
岐阜県では降雪前の11月中旬から12月初旬が落葉樹剪定の最適期です。雪の重みによる枝折れを防ぐためにも、この時期の適切な剪定が重要になります。

 

11月にやるべき5つの作業

作業1:落葉樹の基本剪定

11月の基本剪定では、まず枯れ枝・病気枝・徒長枝の除去から始めます。これらの不要枝を取り除くことで、樹木の健康状態を改善し、美しい樹形を維持できます。

剪定対象
作業内容
注意点
イロハモミジ・ヤマモミジ
混み合った枝の間引き、樹形整理
11月~2月が最適期
ヤマボウシ・ハナミズキ
不要枝除去、樹形調整
花芽を残すよう注意
アオダモ・アカシデ
徒長枝剪定、透かし剪定
自然樹形を活かす

「参照:庭木剪定の最適な時期」

剪定作業では、樹木全体のバランスを考慮し、上部の枝は強めに切り、下枝は大切に残すことが基本となります。樹冠全体に日光がまんべんなく当たるよう透かし剪定を行うことで、来春の健全な萌芽を促進できます。

 

作業2:防寒・冬支度対策

岐阜県山県市周辺では、12月から2月にかけて氷点下になる日も多く、適切な防寒対策が必要です。特に植栽後間もない樹木や寒さに弱い品種については、コモ巻きやわら囲いによる保護を施します。

寒さに弱いソテツやヤシ類は、コモで木全体を覆い防寒します。また、雪の重みによる枝折れを防ぐため、必要に応じて雪吊りの準備も行います。近年の気候変動により、従来より重い雪が降ることもあるため、予防的な対策が重要です。

 

作業3:病害虫の越冬対策

11月は害虫が越冬準備に入る時期で、効果的な対策を実施する絶好のタイミングです。マツケムシは暖かい間は樹上にいますが、11月になると幹を伝って下降し、粗皮の下に隠れて越冬する習性があります。

この性質を利用して、幹の地上1.2mから1.5mの位置にコモを巻き付けておくと、越冬場所と間違えて入り込みます。年明け後にコモを取り外して処分することで、効果的な駆除が可能です。

 

作業4:施肥とマルチング

11月は樹木が養分を根に蓄える時期のため、有機質肥料の施用に最適です。寒肥として堆肥や油粕などの有機肥料を施すことで、来春の萌芽と成長を促進します。

根元周辺の土壌改良も兼ねて、腐葉土やバーク堆肥によるマルチングを行います。これにより土壌の保温効果と乾燥防止、雑草抑制の効果も期待できます。岐阜県の冬季乾燥に対する対策としても有効です。

 

作業5:落ち葉の管理と堆肥化

11月から12月にかけて大量に発生する落ち葉の適切な処理は、庭の美観維持だけでなく病害虫の発生予防にも重要です。病気にかかった葉は速やかに除去し、処分する必要があります。

健康な落ち葉については、堆肥として活用することで資源の有効利用が可能です。落ち葉を堆積させ、適度な水分と空気を供給することで、1年程度で良質な腐葉土として利用できます。

 

樹種別管理のポイント

岐阜県で人気の高いシンボルツリーについて、それぞれの特性に応じた11月の管理方法をご説明します。

マツ類(アカマツ・クロマツ)

作業内容:もみ上げ、古葉取り

注意点:透かし剪定で風通しを改善

病害虫:マツケムシのコモ巻き対策実施

モミジ類(イロハモミジ)

作業内容:混み合った枝の間引き

注意点:自然樹形を活かした剪定

防虫対策:カミキリムシ、アブラムシ対策

花木類(ヤマボウシ・ハナミズキ)

作業内容:花芽を残した軽剪定

注意点:強剪定は避ける

管理:適度な施肥で花芽充実を図る

「参照:落葉樹シンボルツリー管理」

 

年間メンテナンススケジュール

効果的な庭木管理には、年間を通じた計画的なスケジュール管理が欠かせません。11月の作業を年間スケジュールの中に位置付けることで、より効果的な管理が可能になります。

時期
主な作業
目的・効果
11月
落葉樹基本剪定・防寒対策
樹形整理・病害虫対策
12月-2月
本格剪定・寒肥施用
栄養蓄積・春の準備
3月-5月
花木剪定・植栽
新芽保護・成長促進
6月-8月
軽剪定・病害虫防除
樹形維持・健康管理

「参照:庭園管理カレンダー」

岐阜県の気候特性を考慮すると、11月中旬から12月上旬が最も重要な管理時期となります。この期間に適切な作業を行うことで、厳冬期の樹木への負担を軽減し、来春の美しい萌芽につなげることができます。

 

秋の庭メンテナンスで美しい庭を維持

11月の庭メンテナンスは、来年の美しい景観を決定づける重要な作業です。落葉樹の剪定から防寒対策、病害虫の越冬阻止まで、この時期に行う5つの作業により、厳しい冬を乗り越え、春の美しい萌芽を迎えることができます。

有限会社フジタ技建では、岐阜県の気候特性を熟知した専門スタッフが、お客様の庭に最適なメンテナンス計画をご提案いたします。山県市から岐阜市にかけての地域特性に応じた適切な時期に、効果的な管理作業を実施することで、年間を通じて美しい庭空間をお楽しみいただけます。プロの技術と長年の経験により、お客様の大切な庭木を健康に保ち、四季折々の美しさを演出いたします。

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